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 [公演レビュー] ‘ドクトルジバゴ’詩はなくても、歌は胸をぐるぐる回るよ
2012年02月20日 (月) | 編集 |
巨匠デービッド・リーン監督が演出を引き受けて数多くの映画ファンらの記憶の中に思い出の名画で残っている大作<ドクトルジバゴ>がミュージカルで舞台の上に再現されるという話を聞いた時一番最初に浮び上がったことは期待よりは憂慮であった。

こういう憂慮はデービッド・リーン監督が70㎜シネマスコープを利用して映画に表わした圧倒的な風景を果たしてミュージカルという極度に限定された舞台にどんな方式で表現されるかに対する気がかりなことで始めて、ロシア近代史最高の激動期に選ばれる1917年の10月革命を背景に‘ユーリー・ジバゴ’と‘ララ’の純粋で熱情的な愛を詩を連想させる美しい文章で解きほぐしたボリス・パステルナーク(Boris Leonidovich Pasternak)の言語が果たしてミュージカルの歌詞と似合うことができるだろうかという疑問につながった。

ミュージカル<ドクトルジバゴ>の開始は大層だった。 (株)桑の実ミュージカルカンパニーのシンジュンスプロデューサーをはじめとして米国のアニタ・ワックスマン(Anita Waxman),オーストラリアのジョン・フロスト(John Frost)等3ヶ国のプロデューサーが合作したグローバル プロジェクトで企画されて驚くなかれ100億ウォンに達する製作費が投入されたし、2011年2月オーストラリアで開かれた初演でもミュージカル<オペラ座の怪人>ファントムと<ジキルとハイド>のジキル博士を演技した世界的なミュージカル俳優アンソニー・ワーロウ(Anthony Warlow)が主人公‘ユーリー・ジバゴ’を引き受けて驚くべき演技を披露した。

このように無数の話題の中に世界で二番目で韓国を訪れたミュージカル<ドクトルジバゴ>は期待を跳び越える部分と期待に沿えない部分が共存する作品だった。 ボリス・パステルナークの原作やデービッド・リーン監督の映画を見て憂慮した問題はミュージカルにまともに反映されることができなくて高い期待値を明らかに満足させることができない。 しかし<ドクタージバゴ>は演劇とミュージカルの長所をあまねく整える高い完成度で新しい‘クラシック ミュージカル’の誕生を知らせている。

<ドクトルジバゴ>で一番最初に観客らの目を驚かせるのはあまりにも滑らかに転換される舞台装置。 <ドクトルジバゴ>は膨大な原作の話を舞台の上で消化するために空間と時間を速く飛び越えて多くの話を広げて出すが、舞台の左右で滑らかに入ってくる舞台はただ一度の暗転も許容しないで劇の連結性を高めてくれている。 また、舞台表面に対する繊細な配慮もすごい。 ロシア ビルディングで着眼した幾何学的紋のパターンが描かれた舞台表面と4.4道路緩やかに傾斜するように設計された舞台は遠近法を利用して舞台をはるかに大きくて深く見える魔術をプレゼントする。

‘ララ’(チョンミド/キム・ジウ扮)と‘パーシャ’(カンピルソク扮)の結婚式を描いた‘ウェディング ボウ(Wedding Vow)’のようにアントン​​·チェーホフやイヴァン・ツルゲーネフのロシア室内劇を連想するようにする場面らで伺えるよく構成された動線と俳優らの硬い基本技も注目しなければならない。 最近ミュージカルの必須要素のように見なされるブロードウェースタイルの派手な群舞はたとえないが、広い舞台の上を自由に行き来する完ぺきな動線と充実した物語を通じて単純に歌だけ歌うミュージカルでなく演劇的な要素を十分に引っ張って入ってきて作品の完成度を一層引き上げていることだ。

<ドクトルジバゴ>の目標は緊張感が絶頂に達する‘Ashes and Tears’でも探してみることができる。 ‘ユーリージバゴ’が軍人らに追われる場面で登場する‘Ashes and Tears’は舞台の空間と余白を自由に利用する動線と共に舞台の後面で全面で打って上がってくる移動舞台、そしてスモッグと懐中電灯を利用した強烈な照明効果まで<ドクトルジバゴ>が圧倒的なスケールの代わりに舞台という空間が表わすことができる芸術の頂点を指向するという事実をあまりにも克明に見せている。

何より<ドクトルジバゴ>がミュージカルとして称賛を聞けるような項目はミュージカル ナンバーの高い完成度と統一性だ。 <レ・ミゼラブル>の‘On My Own’でも<キャッツ>の‘Memory’のようにミュージカルと関係なしでナンバー自体だけでも人口に広く知られるほどの名曲が目につかないという点は多少惜しいが、‘有ユーリー・ジバゴ’と‘ララ’が愛に陥る過程を描いた‘Now’や5主人公が各自の心境を成熟したハーモニーで描き出す‘Love Finds You’、そして<ドクトルジバゴ>で最も激情的でダイナミックな曲になる‘Ashes and Tears’のように主要テーマの枠組み中で統一性を整えて自由に変奏されるミュージカル ナンバーはひどく目立たないながらも劇に最適化された完成度をお目見えする。

ミュージカルの目的が俳優らの歌とアンサンブルがプレゼントする派手な群舞と考える観客に<ドクトルジバゴ>は期待以下の作品でもある。 <ドクトルジバゴ>は歌と群舞よりは原作で描かれる深みある話とキャラクターらの内面に忠実で、派手なミュージカルに飼い慣らされた観客の立場ならば明らかに退屈だという気がするだろう。

しかし感情がたくさんあらわれる部分を歌よりは俳優たちの演技で処理して劇的な完成度を高めた<ドクトルジバゴ>の試みは明らかに注目するに値する。 ミュージカルが単純に歌と踊りにだけ説明される芸術でなくあくまでも話芸術家演劇にその起源を置いているということを考えれば<ドクトルジバゴ>の試みはかえって行き過ぎた商業性で疲弊されていく韓国ミュージカル界にミュージカルの真の意味と価値をもう一度知らせる作業になるだろう. 6月3日までチャムシルシャロッテ シアター。

[ユニオンプレス 2012-02-17 15:58] 元記事はこちらから 

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※たしかにエリザベートみたくバックダンサー引き連れてダンスとか派手さはないけど必然的な動きで長い作品をよく構成してると思いました。なんて映画も舞台もちょこちょこ睡魔に襲われたわたしが言う資格ないですがいつか必ずや雪辱再観劇するぞと!

チョスンウ氏はもちろんホンガンホ氏も、まわりの配役方々もすごく良かった。今後もっとイイ記事が増えるといいなあ。渡韓初日観にたエリザベート萌えから旅の終わりにきてテンション逆転しましたわたしです(笑)。

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